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NHK放送文化賞に「北大路欣也さん」「さだまさしさん」など7人
放送事業の発展や放送文化の向上に功績のあった人たちに贈られるNHK放送文化賞の今年度の受賞者に、俳優の北大路欣也さんやシンガーソングライターのさだまさしさんなど7人が選ばれました。
受賞が決まったのは次の方々です。▽連続テレビ小説「ふたりっ子」や大河ドラマ「功名が辻」など幅広い題材のテレビドラマを手がけ、人間の奥深さやたくましさを力強く描いてきた脚本家の大石静さん(69)。
▽昭和43年の「竜馬がゆく」で主役を演じて以来、現在放送中の「青天を衝け」まで半世紀以上にわたって数々の大河ドラマに出演するなど、多彩な役柄を演じてきた俳優の北大路欣也さん(78)。
▽20年以上にわたって大相撲中継の解説を続け、横綱経験者ならではの技術解説のほか、相撲界の在り方についてきたんのないコメントをするご意見番としても存在感を示している。NHK大相撲中継専属解説者の北の富士勝昭さん(78)。
▽NHK紅白歌合戦に20回出場するなど音楽界の第一線で活躍し「今夜も生でさだまさし」では、軽妙な話術で視聴者に寄り添ってきたシンガーソングライターで小説家のさだまさしさん(68)。
▽昭和62年からラジオの「ビジネス英語」の講師を務め、生きた英語表現を丁寧な解説とともに紹介して、英語教育の底上げに貢献した昭和女子大学客員教授の杉田敏さん(77)。
▽音響研究の第一人者として人の聴覚の特性などを研究し、防災行政無線の聞こえ方の研究など災害時の安全にも貢献している、情報通信研究機構耐災害ICT研究センター、センター長の鈴木陽一さん(67)。
▽俳句ブームをけん引し、NHKでも「俳句王国」など、さまざまな番組に出演して独特の語り口で人気を博してきた、俳人でエッセイストの夏井いつきさん(63)。
以上の7人の方々が、今年度の放送文化賞に選ばれました。
5歳児餓死事件 母親うその話で不安あおられ支配下に置かれたか
福岡県篠栗町で、5歳の男の子に十分な食事を与えず餓死させたとして母親と知人の女が逮捕された事件で、母親はうその話で不安をあおられ、男の子の死亡後も女を疑わず指示に従っていたということで、警察は、母親が女の支配下に置かれていたとみて捜査しています。
福岡県篠栗町の碇利恵容疑者(39)と知人の赤堀恵美子容疑者(48)は去年4月、5歳だった碇容疑者の三男の翔士郎くんに十分な食事を与えず餓死させたとして、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕されました。
これまでの捜査で、赤堀容疑者は碇容疑者に対し「元夫との裁判や慰謝料で今後お金がいるので、質素な生活をしなければならない」などとうそを言って一家の生活全般を管理していたということです。
さらに架空のトラブルを伝え「暴力団が手を出すのをボスが抑えてくれている」「家に設置した監視カメラでボスが見張っている」などと不安をあおり、現金を要求したり、食事を制限させたりしていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
碇容疑者は、翔士郎くんが衰弱の末、死亡したあとも赤堀容疑者に疑いを持たず指示に従っていて、捜査が入ってようやくだまされていたことに気付き、後悔の気持ちを強めていったということです。
警察は、碇容疑者がうその話で不安をあおられ、支配下に置かれていたとみて捜査しています。
コメ「食味ランキング」公表 全国53銘柄が最高の「特A」評価
去年、生産されたコメの味などを審査する「食味ランキング」の結果が公表され、全国の53銘柄が最高の「特A」の評価を受けました。これは日本穀物検定協会が公表しました。
前の年に比べて1銘柄減りましたが、3年連続で50以上の銘柄が「特A」となりました。
このうち、北海道のゆめぴりかは10年連続、新潟県魚沼産のコシヒカリは3年連続の「特A」です。
また、愛知県の三河中山間産の「ミネアサヒ」が愛知県として初めて特Aに選ばれるなど、前回一つ下の「A」や、その下の評価だった14銘柄が「特A」に昇格しました。
一方、8年連続で「特A」だった秋田県県南産の「あきたこまち」のほか、宮城県の「ひとめぼれ」など15銘柄が「特A」から「A」になりました。
日本穀物検定協会は「特AとAの出入りが激しくなっていて、最近の気候変動の影響も考えられる」としています。