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コロナ 世界のワクチン接種者 2億人超える
新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも1回接種した人の数が世界で2億人を超えたことが、イギリス・オックスフォード大学の研究者などのまとめで分かりました。
それによりますと、新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも1回接種した人の数は、具体的な内訳が確認できない国や地域を除いて、11日の時点で2億251万人と、2億人を超えました。
このうち最も多いのはアメリカで6407万人、次いで、イギリスが2305万人、インドが2144万人、ブラジルが809万人、トルコが781万人となっています。
また、少なくとも1回接種した人が人口に占める割合は、イスラエルが59%、UAE=アラブ首長国連邦が35.2%、イギリスが34%、チリが24.2%、アメリカが19.2%となっています。
新型コロナウイルスのワクチンをめぐっては、接種が進んでいる国と遅れている国の格差が問題となっていて、少なくとも1回接種した人が世界の人口に占める割合は、2.6%にとどまっています。
3月11日を「防災教育と災害伝承の日」に 研究者らが呼びかけ
東日本大震災の教訓を伝え、全国で防災教育を充実させるきっかけにしてもらおうと、防災の研究者らが毎年3月11日を「防災教育と災害伝承の日」に制定するよう政府に働きかけることになりました。
東日本大震災を受けて、防災の研究者の間では防災教育の重要性が指摘されましたが、全国の取り組みには温度差があることが課題となっています。
こうした中、防災の研究者らが今日仙台市で記者会見し、震災の教訓を振り返るとともに、全国で防災教育を充実させるきっかけにしてもらおうと、毎年3月11日を「防災教育と災害伝承の日」に制定するよう政府に働きかけていくと発表しました。
研究者らによりますと、インターネット上の署名活動ですでに860余りの個人や企業などから賛同を得ているということで、来年3月11日までの制定を目指すとしています。
呼びかけ人の1人で、記者会見した日本安全教育学会の戸田芳雄理事長は「教訓の風化も懸念されているなか、災害への理解を深めてもらう取り組みとして制定は非常に重要だ」と述べました。
また、東北大学災害科学国際研究所の今村文彦所長は「今後も災害の発生が予想されるなかで、継続的に防災教育や災害伝承を推進していくようにしていきたい」と述べました。
地震や大雨などの災害時物流施設やモデルハウスを避難場所に
地震や大雨などの災害時に、民間の物流施設などを周辺の住民が一時的な避難場所として活用できるようにする取り組みが広がっています。
このうち、全国で物流施設を展開する「大和ハウス工業」は、千葉県流山市や佐賀県鳥栖市など全国の7つの自治体と防災協定を結びました。
物流施設は自家発電の設備が備えられていることなどから、災害時には自社の物流施設を一時的な避難場所などとして提供することになっています。
このうち流山市の物流施設では、休憩スペースや駐車場などにおよそ800人が避難できるようになっていて、食料なども備蓄しています。
大和ハウス工業東京本店建築事業部の更科雅俊事業部長は「免震構造の物流施設が多く24時間稼働しているので、災害時こそ地元の人に役立てるはずだ」と話していました。
一方、住宅メーカーの「アキュラホーム」は、今月から全国130か所にあるモデルハウスを一時的な避難場所として使えるようにしました。
このうち、横浜市のモデルハウスは最大で30人ほどが避難できます。
停電した場合でも電気自動車のバッテリーから電気が供給できるほか、敷地内の井戸は昔ながらの手押し式のポンプで電気を使わずに水をくみ上げることができます。
「アキュラホーム」の井草健二常務執行役員は「行政との連携も深め、災害時の拠点として発信していきたい」と話しています。